ひぃの雑多書き

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ひぃ流EUROBEATの作り方 第4回「ユーロリフ打ち込み~ユーロブラス編~」

こんにちは。ひぃです。

そろそろ自分なりのユーロビートの作り方が確立してきたので、作り方講座を書いていこうと思います。
今回はみんな大好きユーロブラスです!

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参考楽曲

soundcloud.com

youtu.be

完成音源

今回はこの状態を目指して解説していきます!

soundcloud.com

ユーロリフの種類について

まず初めに、自分が作りたいユーロリフのパターンを理解しておきましょう!
パッと思いつく種類を書いてみました。

  • 単音リフ
  • 和音リフ
  • 他楽器(ベル、ギター、Rave Stab等)
  • 掛け合い(ボーカル、ギター、サブリード等)

ここは単純に好みの問題です。
自分の好きなユーロビートを聴きまくって、「こういうの作りたい!」というのを具体的にしておきましょう!

単音リフ

ユーロブラスが単音で鳴っているリフのことです!
Spitfireなんかは多分これです。

音が少ない分音圧を誤魔化せないので、シンセをレイヤーしてあげたり軽く歪ませてあげて倍音増やしたりしてあげる必要があります。

和音リフ

ユーロブラスが和音で鳴っているリフのことです!
The Topをはじめ、大体のユーロビートは和音リフだと思います。

他楽器(ベル、ギター、Rave Stab等)

リフにユーロブラスを採用せず、他の楽器がメインになっているリフのことです! Night Flightとか、Be my Babe辺りはベルリフですね。

ベルリフの物は哀愁系のユーロでよく使われてるイメージがあります。
「ベルリフ」というワードで通じる人も多いくらい強い人気がある印象です。

掛け合い(ボーカル、ギター、サブリード等)

ユーロブラスだけでなく、ボーカルやギター等と掛け合い(交互に登場する)リフです。
Running in the 90'sとかもそれですね。90'sの場合、単音と和音の掛け合い&最後はRave Stabという複合型になってます。

自分も掛け合いのリフをすることが多くて、今回解説に使うBoom*3 EUROBEAT!!!もサブリードとの掛け合いです。
Sweet Sweet Magicもベルとの掛け合いですね。

アイディアの出し方

死ぬほどユーロビートを聴いてると「あ~~~こういうリフにしたい!」ってイメージが湧いてくる場合もあると思います。
が、作り始めの頃はよくわかんなかったりすると思うので、自分はこうやってリフを考えてるという例を書いておきます!

  • コードから作る
  • サビのメロディを文字る
  • 降ってくる

コードから作る

ユーロブラスでコードトラックを再生して、そこからアイディアを出すパターンです。

ユーロビートの場合、456進行が使われることが多い印象があります。
なので、自分はまず456進行をベースに色々弄ってみて、そこからアイディアを出す時があります。

サビのメロディを文字る

サビのボーカルのメロディを引っ張ってきて、そのメロディを引用しつつリフを作るパターンです。
やっぱり一瞬それっぽいメロディが出るとエモさもあってテンション上がりますよね!

弱点があるとすると、先にサビのメロディが決まっている必要があることでしょうか。
この辺りの兼ね合いもあるので、初めてユーロビートを作る人にはリミックスをオススメしてます。

降ってくる

説明不要ですね。と言うか、説明しろと言われても無理。
ユーロビートを聴きまくった末に培われる感性が必要なので、とにかくユーロビートを聴きまくって作りまくりましょう。

1.取り敢えず鳴らしてみる

とりあえず音を鳴らしてみるのが大事です。
Boom*3 EUROBEAT!!!はサビのコードとメインメロディを鳴らして考えました。

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2.たたき台を作る

サビの頭の部分を引用しつつ、456進行を土台に作りました。
8小節のうち、4小節を1パターンとして2回繰り返すタイプのリフにしてみました。

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コードトラックを分けてピアノで作っています。これマジで大事。
このラフを作るまでが一番説明しづらく、アイディア勝負な所なので大変だと思います。
ここを乗り越えてしまえばあとは流れ作業みたいな物なので、頑張りましょう!

3.和音を足していく

コードトラックを見ながら、2で打ち込んだ音の下に音を追加していく感じで和音を作っていきます!

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これも正解はないのですが、16分で音が動いている所はあまり音を足し過ぎない方が良いと思います。
逆に、4分や8分音符の部分は積極的に3和音、4和音にしてみましょう。

また、メロディと近い音がコードで使われている場合はその音は足さずに次の音を足してあげたりしても良いかもしれませんね。
今回で言うと、最初の和音はA#を足さずにFを足しています。

4.ピッチベンドを追加する

続いて、4分くらいの長い音にピッチベンドを追加してみましょう!
上下幅は好みですが、自分は2度くらいがオススメです。

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そのままだとちょっと物足りない、でも足し過ぎるとしつこくなってしまう面倒なヤツです!
まずはガンガン足してみて、再生しながら微調整していきましょう。

当然、他にも色々やった後でまた調整してもOKです!

5.駆け上がりを追加する

続いて、細かい駆け上がりを追加していきましょう。 要所要所に和音の構成音を下から16分で追加していきます。

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これもピッチベンドと同じで、メリハリが大事です。
追加し過ぎるとゴチャゴチャしてしまうので、激しくする所は激しく、キメる所はあまり弄らないのがオススメです!

また、駆け上がりとピッチベンドの両方が近い位置にあるとこれまたゴチャゴチャしちゃいがちです。
なんかしっくりこないんだよな~って時は、駆け上がりの代わりにピッチベンドを入れてみたり、逆にピッチベンドを使っている所の音を短くして駆け上がりを入れてみたりしてみましょう!

6.32分・64分音符を入れる

駆け上がりを足したもののイマイチしっくりこない……って時に使えるのが、32分音符や64分音符です!
16分で打ち込んでいる所を32分に変えるだけでも印象が全然変わりますし、32分に変えた後で和音の構成音で駆け上がらせてもgood!

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ピッチベンドや駆け上がり同様、やり過ぎるとしつこくなっちゃいます。
色々試して自分好みに調整していきましょう!

7.掛け合わせる

この辺りまで来たらもう好みですね。
一部パートをサブリードに担当させて、更に変化を付けてみました。

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紫色の部分がサブリードに変えた部分になります。
ベルだったりRave Stabに変えてみても良いと思います!

8.音をレイヤーする

レイヤーして音を豪華にしていきましょう!
ここまでやると今回の完成音源と同じになります!

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レイヤーする時に意識していることはこんな感じです。

  • 音をCenterとLRで分ける
  • 波形が違う音を薄く足す
  • 汚い音(デチューンが強め等)を薄く足す
  • 単音しか鳴らない音を足す
  • 高域の伸びが良い音をLCかけて足す

Hiy Vital Eurobeat Presetsだと、こんな感じが近い雰囲気になるんじゃないでしょうか。

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  • Eurobeat Lead 003(STEREO 0)
  • Eurobeat Lead 002(STEREO 100)
  • Eurobeat Lead Sin 002(STEREO 100)
  • Eurobeat Lead Dirty 003(STEREO 100)
  • Eurobeat Lead Single 002(STEREO 0、和音の一番上だけ鳴らす)

Single系は和音が鳴らないように設定してあるのですが、midiの打ち込み方次第で意図しない音が鳴ってしまう時があるので、自分は一番上の音以外を手動で削除してます。
うまく行ってる時はもちろん同じmidiでOK!

9.歯切れを調整する

最後に、シンセごとに若干(64分~128分レベルで)音を短くすると、歯切れが良くなってより良くなります!

……が、これを行うのは曲が完成してからでも全然良いと思います。
パートによって同じ音でも歯切れの感じが変わってしまうと嫌なので、自分はミキシングに入る直前に全パート一括で調整してます。

完成!

前回作成したドラムパートも足すとこんな感じになります!

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大分出来上がってきましたね!
次回はBassやUpbeat辺りを足してより賑やかにしていきます。