ひぃの雑多書き

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ひぃ流EUROBEATの作り方 第3回「ユーロリフ打ち込み~ドラム編~」

こんにちは。ひぃです。

そろそろ自分なりのユーロビートの作り方が確立してきたので、作り方講座を書いていこうと思います。
今回からはいよいよユーロリフの打ち込みを始めます!
まずはドラムです。

はじめに

曲を作る時、どこから作り始めるかは好みが分かれる部分だと思います。

自分がユーロビートを作る時はサビのメロディから作るか、ユーロリフから作ることが多いです。
サビのメロディが降ってきた時は前者、音作りやコードが先だと後者が多い気がします。

ユーロビートとしてはやはりユーロリフを作ることで「ユーロビートっぽい!」と感じてもらえると思うので、今回の講座はユーロリフから作っていこうと思います!

参考楽曲

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完成音源

今回はこの状態を目指して解説していきます!

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1.基本のノリを作る

ドラム隊の楽器構成は定番楽器で紹介したと思いますが、まずはその中でもメインとなる音を使って基本のノリを作っていきます!

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打ち込んだ楽器は下記の通りです。

キックは「ドムッ」って感じの音色の物を使うとそれっぽさは出ますが、他の楽器も含めてまずはあるものを使って打ち込んでいきましょう!
今後解説していく要点を抑えていれば、ドラム隊の音色はそこまで重要じゃないと思います。

キックの基本は四つ打ち

自分は音ゲー出身ということもあり、結構キックを刻んじゃう方です。 が、ユーロビートというジャンルで見れば終始四つ打ちの曲の方が多いんじゃないかなーと思ってます。

とはいえ、いきなり複雑なリズムを作るのは難しいので、まずは四つ打ちで打ち込みます。
8小節中、半分の4小節目の終わりにだけ8分を追加しました。

裏拍を意識させる

スネアのリムショット(画像ではSnare2という名前)やハイハットを使って、裏拍のノリを作っていきましょう!

ハイハット

まずは簡単なハイハットです。
いわゆる「ツクチーツクチー」というリズムで打ち込んでます。

オープンハイハットが4分のキックに対して裏拍になっています。

そして、ベロシティ調節もこの段階でやっちゃうと後々面倒臭くないと思います。
1>3>2>4という強弱をつけるとイイ感じのグルーヴになります!

クローズハイハットの場合、16分が2つの「ツク」で1セットです。
「ツク」も1つ目の方が大きくなるように強弱をつけてあげるとgood!

リムショット

そして、リムショットですね。
こちらは2拍目、4拍目を基本のリズムとして置いてます。
なので、ハイハットと違って2小節で1セットです。

まずは2拍目と4拍目に置いてみて、その後ちょっとズラしたり、跳ねのリズムを足してあげるとググッとグルーヴ感が出てくると思います。
このノリはユーロビートを聴き慣れてないと作りづらいと思いますので、思いつかなければまずは真似しましょう!
何事も『守破離』ですね。

今回はそのまま2拍目と4拍目に置いてあるだけの場所も残っていますが、原型なくなる程リムショットが暴れてるユーロも全然あります。
この辺は好み。

2.影の主役を足していく

続いて、クラップとタンバリンを足していきます。

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クラップはややドライめな音色の方が映えると思います。
タンバリンは他のパーカッション類でも大丈夫なので、自分の好みのパーカッションを追加してみましょう!

クラップでグルーヴ周期を意識させる

クラップもリムショットと同様に、基本は2拍目と4拍目に置きます。

そしてこれまたリムショットと同様に、要所要所で変則的なリズムを入れていく……のですが。 一旦は仮でそれっぽく打ち込むだけでも良いと思います。

何故なら、クラップはメインメロディを意識させるようなリズムで配置してあげると気持ちイイからです!

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ユーロブラスが上、クラップが下です。
最後の2拍はメインメロディに合わせたリズムでクラップを打ち込んでるのがわかると思います。

ドラム隊やシーケンス隊の音数が多く、ユーロビートはゴチャゴチャしやすいジャンルです。
その為、要所要所で「ココが聴き所だよ!」とアピールする為に、アクセントを入れてあげると曲全体のノリがグッと良くなると思います!

ちなみに、この曲はクラップって感じじゃないんだよな~って時は普通のスネアとかを使っても良いと思います。
Boom×3 EUROBEAT!!!では、スネアはビルドアップやサビで盛り上げる為に若干使ってます。

パーカッションで賑やかさを出す

今回はタンバリンを使っています。

ここは正直あまりこだわりはないです。
賑やかになれば良いので、何となく勢いでリズムを作っています。

とはいえ、再生した時に「うーん何か違うな……」という違和感がある時は、色々リズムを変えてみたり使うパーカッションを変えてみたりしてみましょう!

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Boom×3 EUROBEAT!!!のリフはタンバリンですが、サビではカウベルを使っています。
場所によって使い分けたり、抜き差しするのもアリですね!

3.ループやアクセントを追加していく

ここまで来れば殆ど仕上げです!

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ドラムループやシンバル、タム、インパクトを追加しています。

ドラムループは必要に応じて

役割的にはパーカッションと同じです!

なので、パーカッションを複数採用する場合はドラムループは無くて良いと思います。

採用する場合でも音量はかなり控えめでOKです。

アクセントを追加して変化を付ける

ユーロビートはあまり変化に富んだジャンルではないと解説しました。

が、そのままだと単調になってしまうので、シンバルやタム、インパクトを要所に入れてループの単位を大きくしていきましょう!

打ち込む時に意識した『まとまり』の単位が大きければ大きい程飽きづらくなると思います。
ハイハットやタンバリンは1小節、リムショットは2小節で作ってました。
ここにシンバルやタム、インパクトが鳴る小節が追加されることで、4小節8小節とまとまりが大きくなっていきます!

ボーカルが入ってしまえば『1番』『2番』という大きな枠は絶対できるんですが、それが『ドラム隊』『シーケンス隊』と言った単位になっても維持されるように意識しましょう!

4.メインのリズムを微調整する

最後です!
キックやリムショット、クラップと言った目立たせたい楽器のリズムを調整していきます。

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ユーロビートとしては、キックは終始4分でも全然OKなんですが、自分は沢山鳴ってた方が好きなのでこのタイミングで追加しています。
他にも、リムショットやクラップについてもアイディアがあれば微調整していきましょう。

もちろん、メインメロディ等他のパートができてから調整してもOKです!

他のパートを作るにあたってベースとなるノリは十分構成されてますので、必要に応じて随時改善を加えていきましょう!

最後に

今回はユーロビートのドラム隊の打ち込み方を紹介しました。

次回はいよいよユーロブラスの打ち込み方を紹介します!